- 2024/02/01 掲載
バランスシート縮小、3月会合で詳細な議論予定=FRB議長
[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は31日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後に行った会見で、バランスシート縮小のペースが注目される時期に差し掛かっているとし、3月FOMCでバランスシートについて詳細な議論を行う予定だと明らかにした。
パウエル氏は、FRBが大量購入した米国債や住宅ローン担保証券(MBS)の保有額を減らす取り組みである量的引き締め(QT)に言及。バランスシートの縮小は「非常にうまくいっている」と述べた。
QT開始前に約9兆ドルだったFRBの総資産は、1兆3000億ドルに減った。QTはFRBの利上げサイクルとは個別に行われてきたが、利上げを補完してきた。FRBの次の動きが利下げとなる可能性が高いことから、多くの市場参加者はFRBが今年もQTを減速させると予想している。
会見でパウエル氏は、今回の会合でバランスシートについて若干の議論を行ったが、3月のFOMCで詳細な議論を行う予定だと説明した。
議長が指摘した議論のペースは、QTへの取り組みが多くのアナリストが予想していたよりも長く続く可能性を示唆している。
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