• 2024/02/01 掲載

NY市場サマリー(31日)米国株下落、ドル上昇、利回り低下

ロイター

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<為替> ニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで上昇し、対円での下げ幅を縮小した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が3月の利下げは「基本シナリオ」でないと述べたことに反応した。

FRBは30─31日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%で据え置いた。据え置きは4会合連続。インフレが目標の2%に向かって持続的に動いているという確信が深まるまで金利を引き下げることが適切であるとは考えていないとし、利下げが間近に迫っていることは示唆しなかった。

コーペイの首席市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「極めて中立的で、明言を避ける声明だった」と述べた。

マッコーリーのグローバルFX・金利ストラテジスト、ティエリー・アルバート・ウィズマン氏は「トレーダーは、中立的なバイアスへのシフトにハト派的な文言が伴うと想定していたが、どちらかといえばタカ派的な表現が加わった」と述べた。

FOMC後、金融市場が織り込む3月利下げの確率は38%と、一時付けていた59%から低下した。1カ月前は89%だった。

<債券> 米金融・債券市場では、国債利回りが低下し、3週間ぶりの低水準付近を付けた。10年債は1日の低下幅としては12月以来最大を記録した。

米連邦準備理事会(FRB)は30─31日に開いたFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%で据え置いた。ただ声明で、インフレ率がFRBが目標とする2%に向かって持続的に動いているという確信が深まるまで金利を引き下げることが適切であるとは考えていないと表明。利下げが間近に迫っていることは示唆しなかった。

パウエルFRB議長の記者会見を受けて3月の利下げ見送り観測が台頭し、一時利回りが上昇する場面があった。ただ、終盤では低下した。

CMEのフェドウォッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む3月利下げの可能性は36%と、1カ月前の73%から低下している。一方、5月に利下げが実施される可能性が90%近くに達している。

10年国債利回りは8ベーシスポイント(bp)低下の3.977%。1月月次ベースでは利回りは19.7bp低下し、2023年10月以来のパフォーマンスを記録した。

<株式> 米国株式市場は下落して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)は30─31日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置いたが、インフレに関して進展したもののリスクは残っていると指摘。早ければ3月にも利下げが実施されるという見方が後退した。

主要株価3指数は前日発表されたアルファベットのさえない決算を嫌気した大型ハイテク株の売りですでに下落していたが、FOMC結果とパウエルFRB議長会見を受け下げ幅を拡大した。S&P総合500種は昨年9月21日以来、最大の下げとなった。

3指数は月間ではいずれも上昇した。

FRBはインフレが徐々に鈍化していることや底堅い経済を背景に、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を予想通り5.25─5.50%で据え置いた。

ただ声明では、インフレ率がFRBの目標である2%に向かって持続的に動いているという確信が深まるまで金利を引き下げることが適切であるとは考えていないと表明。早期利下げを見込んでいた市場参加者の期待をくじいた。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米金利やドル指数の低下を追い風に買いが優勢となり、続伸した。

朝方発表された米雇用関連指標は、労働市場の軟化を示唆する内容。米民間雇用サービス会社ADPがまとめた1月の就業者数が市場予想を下回ったほか、米労働省集計の昨年10─12月期の雇用コスト指数(ECI)は2年半ぶりの低い伸びとなった。これらの統計結果を受け、労働コストの落ち着きが全体のインフレを抑制し、連邦準備理事会(FRB)が早期に利下げに踏み切りやすくなるとの見方が台頭。CMEグループのフェドウオッチによると、市場が織り込む3月利下げの確率は、前日の4割程度から6割近くに上昇した。朝方以降に米長期金利が大きく低下し、主要通貨に対してドルが売られる中、利子を生まず、ドル建てで取引される金は買われ、相場は午後にかけて堅調を維持した。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、低調な中国経済指標や予想外の米原油在庫積み増しを嫌気して売りが膨らみ、反落した。

中国国家統計局が同日発表した1月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.2と、前月から改善。ただ、中国の国内総生産(GDP)の約4分の1を占める不動産の不況長期化を受け指数は4カ月連続で景気の拡大・縮小を判断する節目の50を下回った。エネルギー消費大国である中国の景気停滞を背景に、原油相場は売り主導の展開となった。さらに米原油の需給引き締まり懸念の後退で売り地合いが強まり、相場は一時75.50ドル近辺まで下落。米エネルギー情報局(EIA)の週報では、26日までの1週間の米原油在庫は前週比120万バレル増と、市場予想(20万バレル減=ロイター調査) に反する積み増しとなった。

ドル/円 NY終値 146.88/146.91

始値 147.83

高値 147.88

安値 146.02

ユーロ/ドル NY終値 1.0816/1.0820

始値 1.0837

高値 1.0887

安値 1.0796

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 109*25.00 4.1729%

前営業日終値 107*29.00 4.2780%

17時05分 104*22.00 3.9180%

10年債(指標銘柄)

前営業日終値 103*17.50 4.0570%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*23.25 3.8388%

前営業日終値 100*00.50 3.9970%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*02.50 4.2088%

前営業日終値 99*25.38 4.3590%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 38150.30 -317.01 -0.82

前営業日終値 38467.31

ナスダック総合 15164.01 -345.89 -2.23

前営業日終値 15509.90

S&P総合500種 4845.65 -79.32 -1.61

前営業日終値 4924.97

COMEX金 4月限 2067.4 +16.5

前営業日終値 2050.9

COMEX銀 3月限 2316.9 ‐5.6

前営業日終値 2322.5

北海ブレント 3月限 81.71 ‐1.16

前営業日終値 82.87

米WTI先物 3月限 75.85 ‐1.97

前営業日終値 77.82

CRB商品指数 272.4089 ‐1.5864

前営業日終値 273.9953

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