- 2024/02/01 掲載
米FRB、金利据え置き 利下げ開始にインフレ低下「確信」必要
[ワシントン 31日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は30─31日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%で据え置いた。据え置きは4会合連続。声明でインフレ懸念に関する文言を和らげたほか、金利引き上げの可能性を巡る言及を削除し、向こう数カ月の利下げの可能性に向け大きな一歩を踏み出した。
ただFRBは声明で、インフレ率がFRBが目標とする2%に向かって持続的に動いているという確信が深まるまで金利を引き下げることが適切であるとは考えていないと表明。利下げが間近に迫っていることは示唆しなかった。
FRBは物価情勢について、インフレは過去1年間で緩和したもののなお高水準にあるとし、「インフレのリスクを引き続き大いに注視している」と改めて表明した。
同時に雇用面での懸念にも言及。予想通りインフレ率が低下し続けた場合の利下げ実施に道を開いた。
声明は、雇用と物価を巡る2つの責務の達成に向けたリスクはより良いバランスに移りつつあると指摘。FF金利の誘導目標の調整を検討するにあたり、入手されるデータ、進展する見通し、リスクバランスを注意深く検証するとした。
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