- 2024/01/31 掲載
大和証G、10―12月期純利益は前年比86%増 リテール好調
[東京 31日 ロイター] - 大和証券グループ本社は31日、2023年10―12月期の連結経常利益が前年同期比76%増の408億円、純利益が同86%増の284億円だったと発表した。株式投信の販売増加などを背景にリテール部門が増収増益となり寄与した。
4―12月期経常利益は1178億円と8年ぶりの高水準となった。佐藤英二財務最高責任者(CFO)は会見で「利益の質が向上していることに手応えを感じている。市場環境に左右されにくい利益構造の確立を進めてきたため、収益の持続性と多様化が進捗した」と説明した。
リテール部門の経常利益については、安定性の高い残高ベース収益が増加していることから、2030年度1000億円超とした目標の達成に「自信を深めている」と述べた。
<早ければ3月にマイナス金利修正>
佐藤CFOは、今朝発表された日銀決定会合の主な意見などを踏まえ「4月までのマイナス金利政策の修正、早ければ3月も射程圏に入ってきたと思う」との見方を示した。
ただ、マイナス金利解除後の利上げについては「相応に時間がかかると考えているし、上がっていっても緩やかな金利上昇になる」とした。
こうした金融政策の見通しを踏まえて「今、証券業界にはフォローの風が吹いている。株高のシナリオが崩れるとは思っていない」とし、リスクを挙げるならばインフレが進む中で企業業績が下振れることだと指摘した。
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