- 2024/01/23 掲載
野村HD、運用力の強化投資を1000億円超へ=昨年11月で850億円
[東京 23日 ロイター] - 野村ホールディングスは23日、運用力強化を目的とした投資額を1000億円超まで拡大する方針を示した。昨年11月末までに約850億円を投じてきたが、新興運用会社などにも投資対象を広げる。日本政府が「資産運用立国」を掲げる中、資産運用事業の中核となるインベストメント・マネジメント部門を強化する。
野村はこれまで社内の運用力を高めるため、新規運用戦略や商品開発、人材育成のほか、新規領域への進出などを目的としたR&D(研究開発)などに投資をしてきた。これを新興運用会社や新規に日本へ進出する海外の運用会社、既存の運用会社や異業種パートナーとの新規分野での協業などに投資対象を広げる。
同社は資産運用ビジネスの中核となるインベストメント・マネジメント部門を主要3セグメントの一つに位置付けており、「積極的に経営資本・人的資本を追加投入することで、グループ経営における同部門の比重を高めていく」としている。
政府は昨年12月に資産運用立国実現プランを公表。このなかで、大手金融グループに対し、資産運用ビジネスの経営戦略上の位置付けや運用力向上、ガバナンス改善・体制強化プランの策定・公表を求めている。
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