- 2024/01/23 掲載
ギリアドの「トロデルビー」、肺がん後期試験で主要目標達成できず
[22日 ロイター] - 米製薬会社ギリアド・サイエンシズは22日、抗がん剤「トロデルビー」について、以前に治療を受けたことのある進行性非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象とした後期臨床試験で生存期間を有意に延ばす主要目標を達成できなかったと発表した。発表を受け、同社株価は10%以上下落した。
同社は肺がんの中で最も一般的な扁平上皮および非扁平上皮NSCLC患者を対象に試験を実施している。
米臨床腫瘍学会(ASCO)によると、昨年米国では成人約23万人が肺がんと診断されたと推定され、このうちNSCLCが81%を占めた。
ギリアドはこの第三相試験で、トロデルビーによる治療を受けた患者は、化学療法を受けた患者よりも長生きしたものの、その差は統計学的に有意ではなかったと説明した。
BMOキャピタル・マーケッツのアナリスト、エバン・シーガーマン氏は、今回のデータは後期治療でのトロデルビーの使用に疑問を投げかけると指摘。その上で、同社がNSCLCの初期治療薬で市場シェアを維持する可能性はまだあるとの見方も示した。
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