- 2024/01/23 掲載
ANA、中国トリップドットコムと提携 訪日客拡大狙う
[東京 23日 ロイター] - ANAホールディングス傘下の全日本空輸(ANA)は22日、中国旅行オンラインサイト大手の携程集団(トリップドットコムグループ)と業務提携すると発表した。携程のサイト・アプリを通じて販路を広げ、中国からのインバウンド(訪日客)拡大により中国事業の収益改善を目指す。
ANAは携程集団のサイト・アプリ内に自社の専用ページを開設して生配信による商品販売「ライブ・コマース」を実施、セール運賃や旅行商品、サービスなどを紹介・販売する。携程集団と契約している企業向けにも商品やサービスを販売。携程集団の24時間年中無休のカスタマーサポートセンターも活用する。協業は4月以降、順次展開する。
携程集団との提携により、ANAを知らない中国在住の新規の顧客や企業に向けて商品を直接売り込めるほか、中国国内の未就航地から顧客を新たに呼び込むことも期待する。同社は提携を通じた収益目標を公表していないが、現行よりも大幅な増収を見込む。
ANAの国際線に占める中国線収入の割合は、2023年7―9月期は8.2%だった。23年度上期(4─9月期)全体では7.4%で、コロナ前(19年上期)の14.5%と比べると、まだ半分ほどにとどまっている。
携程集団は1999年設立。2003年に米国ナスダック市場、21年には香港証券取引所に上場。従業員は4万5000人以上。同社はトリップドットコム、シートリップなどのブランドで、航空券・宿泊などの予約販売や多彩な旅行商品、観光情報などを提供するサイト・アプリを運営しており、登録会員数は4億人を超える。
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