Shinichi Uchida

［東京　２２日　ロイター］ - Ｓ＆Ｐグローバル・レーティングは２２日、米Ｍ．Ｄ．Ｃ.ホールディングス買収を発表した積水ハウスの長期格付け「Ａ」について、格下げ方向のクレジット・ウオッチ（ＣＷ）に指定したと発表した。買収が完了し資金調達の全容などを確認した上でＣＷを解除予定だが、その際に格付けを２段階引き下げる可能性があるとしている。

積水ハウスは１８日、米国で戸建て住宅事業を手掛けるＭ．Ｄ．Ｃ.ホールディングス（コロラド州）を約４９億ドル（約７２００億円）で買収すると発表した。

Ｓ＆Ｐは、今回の買収が実現し積水ハウスが早期に財務負荷の緩和策を取れない場合、財務内容は大幅に悪化する可能性が高いと指摘。買収が進んだ場合の財務負荷は、北米市場での地位強化に伴うプラス効果を大きく上回るとの見解を示した。