- 2024/01/22 掲載
出来たてを売り場で味わって=2・14は「チョコ好き祭典」―百貨店各社
2月14日のバレンタインデーに向け、百貨店各社の商戦が今月下旬から本格化する。近年はチョコレートを誰かに贈るだけでなく自分で楽しむ人も増え、憧れの高級品や今しか買えないコラボ品が一堂に会する「チョコ好きの祭典」に進化。コロナ禍の行動制限がない今年は売り場で出来たてを味わったり、お酒との組み合わせを楽しんだりできるイートインコーナーを充実させている。
松屋銀座(東京都中央区)では、東京の人気バー4店の熟練バーテンダーが入れ替わりで登場。ユズを使ったガナッシュとジントニックなど、バー専用のチョコと相性の良いお酒を提供する。洋菓子世界大会1位のシェフが立ち上げた「セイスト」と和栗専門店、老舗せんべい店のコラボによる「和栗とチョコのクラフトアイスクリーム」(1650円)など実演販売品も充実させた。
同百貨店の担当者は「イートイン商品は通常のバレンタインの客層とは異なる層にもアプローチできる」と新たな需要の開拓に期待を示す。
新宿高島屋(東京都渋谷区)は、国内外の有名パティシエらが、特別に考案したチョコを使ったデザートを実際に作り、カウンター越しに提供。1人4620~8910円の予約制で、出来たてをその場で堪能できるという。
東武百貨店池袋本店(東京都豊島区)は今年、7ブランドのイートイン商品を扱う。目玉はチョコのジェラートを1ミリの細さで絞り出して作るモンブラン(1296円)。西武池袋本店(同)は、チョコの原料であるカカオの可能性を探求。カカオが隠し味のビーフカレー(1000円)や、スパイスとともに香りが広がるコーラフロート(600円)を提供する。
松屋銀座のアンケート調査によると、今年のバレンタインチョコの平均予算は「本命用」4290円に対して、「自分用」も3821円。物価高が家計を襲っているが、7割以上の人が「バレンタインは節約を意識しない」と答えた。
【時事通信社】 〔写真説明〕松屋銀座で実演販売するチョコレートのアイス=9日午後、東京都中央区 〔写真説明〕東武百貨店池袋本店(東京都豊島区)で販売するチョコのジェラートのモンブラン(1296円)(同社提供) 〔写真説明〕西武池袋本店(東京都豊島区)で販売するカカオを使ったビーフカレー(1000円)(同社提供)
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