- 2024/01/22 掲載
中国、最優遇貸出金利を据え置き 予想通り
1年物LPRは3.45%、5年物は4.20%にそれぞれ据え置いた。
ロイターが市場関係者27人を対象に先週実施した調査では、1人を除く全員が1年物と5年物の据え置きを予想していた。
中国の新規・既存融資は主に1年物LPRに基づいており、5年物LPRは住宅ローン金利に影響する。
最近の経済指標では景気回復のばらつきが浮き彫りになり、デフレ圧力が実質の借り入れコストを押し上げているものの、市場関係者らは人民元の下落圧力再燃や純金利マージン縮小が金融緩和の余地を狭めていると指摘する。
人民銀は先週、1年物中期貸出制度(MLF)融資の金利を予想外に据え置いていた。
バークレイズのエコノミストはこれについて「人民銀の金利政策が為替に関する責務の制約を受けていることを反映した可能性が高い」との見方を示した。
人民元は年明け以降、堅調な米経済や米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期を巡る慎重な見方を受けたドル高が重しとなり、再び下落圧力にさらされている。
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