• 2024/01/22 掲載

モルガン・スタンレー、ゴーマン氏の報酬17%増 23年3700万ドル

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Tatiana Bautzer

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米モルガン・スタンレーは19日、ジェームズ・ゴーマン会長の2023年の最高経営責任者(CEO)としての報酬が、前年比で17%増の3700万ドルだったと明らかにした。22年は3150万ドルだった。

今年に入って開示された米主要銀行のトップとしては最高額。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOの23年の報酬は3600万ドルだった。競合する銀行に関する報酬の詳細は、今後数週間で明らかになる見通しだ。

ゴーマン氏は今年1月1日付けで名誉会長に退き、CEO職はテッド・ピック氏が引き継いだ。ゴーマン氏の成果報酬は4分の3が株式で、3年間にわたり繰り延べ方式で支給される。

モルガン・スタンレーは、ゴーマン氏の「CEO後任の選定やリーダ ーシップ移行に関する模範的な対応を含めた優れたパフォーマンス」のほか、法規制を巡る問題の解決に当たったことも報酬を引き上げる決定の要因になったと説明している。

ゴーマン氏は、14年に渡り経営の舵取りを担い、モルガン・スタンレーの富裕層向け業務の競争力を高めることに成功。さらに、同じくCEO候補に挙がっていた有力幹部のアンディ・サパーステイン氏やダン・シムコウィッツ氏ではなく、ピック氏をCEOに起用する後継者計画をまとめ上げた。

モルガン・スタンレーの報酬委員会は、ゴーマン氏のCEO在任期間中、株価が3倍以上に上昇し、時価総額も400億ドルから1530億ドルに増えたと指摘した。

報酬委員会は「14年間のCEO在任期間中、ゴーマン氏は、長期的な成長を見据えたより強固でバランスの取れた会社に変革させた」と評価。「結果的に、こうした事業モデルによって23年の難しい市場やマクロ環境でも狙い通りの業績を生んだ」としている。

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