- 2024/01/22 掲載
米銀、24年の純金利収入減見込む 融資伸び悩み
[19日 ロイター] - 米銀4行は19日、2024年の純金利収入が減少するとの見通しを示した。今週に入り他の銀行も預金維持コスト増加などで純金利収入が圧迫されていると明らかにしている。
高水準の貸出金利を背景に銀行の収益はこの1年余り好調だったが、今年は融資の伸び悩みや資本規制強化などの問題に直面している。
大半の地銀にとって、預金などへの支払金利と融資から得られる金利の差である純金利収入は中核的な収益源で、米連邦準備理事会(FRB)による昨年の利上げがこれまではプラスに働いてきた。しかし銀行間の預金獲得競争が激しくなったり、一部で融資の伸びが低調になったりしたため、様相が変わっている。
19日に決算を発表したリージョンズ・フィナンシャル、フィフス・サード・バンコープ、ステート・ストリート、コメリカも、決算を今週発表した他行と同様に24年の純金利収入が減少するとの見通しを示した。
一方、ハンティントン・バンクシェアーズは、24年の純金利収入が前年比2%減から2%増の範囲になるとの見通しを示した。市場予想は約1%減。
純金利収入は第1・四半期に底入れし、その後年末まで拡大するとし、融資の伸びは3─5%になるとの見通しを示した。
同行の融資残高は他行よりも個人と法人顧客の間でより均等に配分されているという。一方、23年第4・四半期の純金利収入は10%減少した。
PR
PR
PR