- 2024/01/19 掲載
台湾株大幅高、強気見通しでTSMC急伸 南部で工場検討も後押し
[台北 19日 ロイター] - 19日の台湾株式市場で、半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の株価が6.5%急伸して取引を終えた。
同社は前日、2024年の売上高が20%以上増加すると予測。人工知能(AI)向け高性能半導体の需要が好調との見方を示した。
TSMCの時価総額は約5120億ドルで、アジアの上場企業で最大。
この日の台湾株式市場も2.6%高と、1年ぶりの大幅高となった。
台湾のAIサーバー・部品メーカーのクアンタ・コンピューター(広達電脳)とウィストロン(緯創資通)もそれぞれ8.4%高。9.5%高。
台湾ドルも上昇。総統選・立法院選後の混乱から投資家の関心がシフトした。
TSMCは台湾南部の高雄市に3つ目となる回路線幅2ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体製造設備の建設を検討していると明らかにした。
同社が海外に工場を建設することで半導体産業が空洞化すると野党議員らは政府を繰り返し批判している。
王美花経済部長(経済相)は19日、記者団にそうした主張が誤りであることをTSMCの計画が示していると指摘。「台湾への投資は間違いなく増加する」と述べた。
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