• 2024/01/19 掲載

ECB、当面制約的スタンス維持が必要=12月議事要旨

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[フランクフルト 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が18日公表した昨年12月13─14日の理事会の議事要旨によると、理事会メンバーはインフレ率が目標に向けて低下しつつあると確信する一方で、金利を高水準に維持することを正当化する多くのリスクがあると認識していた。

12月の理事会は政策金利の2会合連続の据え置きを決定。声明は「基調インフレは一段と緩和した」としながらも、「金利は必要な限り、十分に制約的な水準に設定される」と表明した。

議事要旨は、「自己満足に陥る余地はなく、理事会が警戒を解く時ではない」と指摘。「引き続き警戒と忍耐が必要で、当面、制約的なスタンスを維持する必要がある」とした。

このほか、急速な利下げへの市場の観測を押し戻す必要があるとの結論に達したことも判明。「理事会後のコミュニケーションにおいて市場の観測に迎合しないことが重要だと広く認識された」とした。同時に、先行き不透明性を踏まえ、市場の観測を判断する際は謙虚さが必要になるとの考えも示された。

次の理事会は25日に開催。ECB当局者は現在は次の動きが利下げになる可能性を明確に受け入れているが、市場の観測とECB当局者との予想はなお大きく乖離している。

市場が予測する今年の合計の利下げ幅は現在、1.35%ポイント。ECB当局者から早期利下げ観測をけん制する発言が相次いだことで、週初の1.5%ポイントから縮小した。

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