- 2024/01/19 掲載
日経平均は3日続落、米株安を嫌気 ドル高/円安と綱引き
[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比11円58銭安の3万5466円17銭と小幅に3日続落して取引を終えた。前日の米国市場で長期金利が上昇し主要3指数が下落したことが投資家心理を冷やした。一方、ドル高/円安が下値を支え、強弱の材料で綱引きとなった。
日経平均は、午前中に上値を伸ばした後は伸び悩んだ。上海市場に上場する日本株ETF(上場投資信託)が2日連続で売買停止となったとの報道が投資家心理に影響したほか、午後にはパキスタンがイラン領内を攻撃したと伝わると弱含んだ。
寄り付きの「小安いスタートの後はプラスに転じ、一時250円高の3万5728円09銭に上昇した。ドル/円が前日より円安方向の148円を軸に推移し、自動車など輸出関連株を中心に支えになった。
米国株の上昇基調が一服する中、日本株でも年明け後の急ピッチな上昇を踏まえたスピード調整が入っているとの見方は多い。市場では「しばらくは行ったり来たりのレンジで、一本調子の上昇はないだろう」(大和証券の壁谷洋和チーフ・グローバル・ストラテジスト)との見方があった。
一方、今年は海外投資家の日本株に対する関心の高まりも意識されている。「米株の上昇が一服しても、日本株への期待が高まるようなら資金流入が継続する可能性はある。決算の見極めは重要」(壁谷氏)との見方が聞かれる。決算を無難にクリアすれば、期末の配当取り狙いの買いが期待され、もう一段の水準切り上げがあるかもしれないという。
取引終盤に半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が、第4四半期の純利益が19%減少したと発表した。市場予想は上回った。国内の半導体関連株などの反応は限られ「記者会見を見極めたい」(国内証券のアナリスト)との声が聞かれた。 TOPIXは0.17%安の2492.09ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.17%安の1282.35ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆9982億7900万円だった。東証33業種では、値上がりは輸送用機器やゴム製品、その他製品など10業種で、値下がりは陸運や保険、電気・ガスなど23業種だった。 トヨタ自動車は昨年来高値を更新。ホンダも堅調だった。アドバンテストなど半導体関連は総じてしっかり。一方、ファナックやニデックは軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.46%安の685.90ポイントと続落した。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが863銘柄(52%)、値下がりは729銘柄(43%)、変わらずは65銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 35466.17 -11.58 35371.25 35,371.25─3
5,728.09
TOPIX 2492.09 -4.29 2491.78 2,490.02─2,
508.01
プライム市場指数 1282.35 -2.22 1282.68 1,281.28─1,
290.48
スタンダード市場指数 1200.20 +1.85 1196.18 1,196.18─1,
201.41
グロース市場指数 865.52 -3.04 865.91 862.11─872.
82
グロース250指数 685.90 -3.18 686.99 683.34─692.
68
東証出来高(万株) 146267 東証売買代金(億円 39982.79
)
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