Ｊ・フロントリテイリングは１８日、後継者不在や資金不足に悩む企業を支援する事業承継ファンドを設立すると発表した。地方の食品・工芸品メーカーなどへ出資し、経営を後押しする。地域活性化に貢献するとともに、新しい事業を傘下に収めて収益を拡大する狙い。小売業で事業承継ファンドを設立するのは国内初という。

投資会社イグニション・ポイントベンチャーパートナーズ（東京）と共同で３月をめどに設立し運用を始める。ファンドへの出資総額は数十億円規模になる見込みで、支援先は全体で１０社程度を予定している。将来の子会社化を前提に、Ｊフロントが対象企業へ過半を出資する。

【時事通信社】