- 2024/01/18 掲載
ユーロ圏の銀行、現実的な流動性調達計画を=イタリア中銀総裁
総裁はイタリア銀行協会の執行委員会で、銀行が流動性の確保で対価の支払いを求められるのは「時間の問題だ」と指摘。
ECBがバランスシートを縮小する中、銀行は流動性リスクを注視し、「現実的な」コンティンジェンシー・プラン(不測の事態を想定した緊急対応策)を策定する必要があると述べた。
「イタリアと欧州の資金調達計画を見たが、どれも今後必要な場合に預金を増やせるという可能性に依存している。全ての銀行が同時にそうすることは不可能だ」と語った。
パネッタ総裁は、金融状況は現在の物価見通しに合わせて調整する必要があると指摘。現在の見通しはユーロ圏で「強力なディスインフレ」が起きることを示しているが、これが政策決定前の段階でも当てはまるか、まずデータで確認する必要があると述べた。
紅海の混乱で原材料価格にリスクが生じているが、まだ影響は現実のものとはなっていないとも語った。
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