• 2024/01/17 掲載

市場のECB緩和織り込みは先走り=オランダ中銀総裁

ロイター

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[フランクフルト 17日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は17日、ECBが利上げする可能性はもはや低いとする一方、市場が金融緩和を織り込んでいることについては、先走っているとの見方を示した。CNBCに述べた。

インフレに関するネガティブなサプライズのほか、市場による積極的な緩和織り込みも、ECBの利下げを遅らせる可能性があると指摘。

「市場が緩和を織り込めば織り込むほど、利下げの可能性は低くなる」とし「現在の市場にある政策金利の先行き予想を、われわれは正当化しない」と語った。

市場が現在織り込んでいる今年のECBの利下げ幅は140ベーシスポイント(bp)。16日は150bpだった。利下げ開始は3月か4月と予想されている。

クノット氏は「われわれは2025年にインフレ率を2%に戻せるという信頼の置ける見通しを持っていると楽観しているが、それが実現にするにはまだ多くのことが順調に進む必要がある」と発言。

労働市場は「非常に」タイトで、地政学リスクも追加のインフレリスクになっていると指摘。「現在われわれが導入している制約の一部を解除する場合、非常に緩やかな解除になる。急激な解除にはならない。また、追加の賃金データが絶対に必要になる」と述べた。

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