- 2024/01/10 掲載
訂正-日経平均は大幅に3日続伸、節目3万4000円上回る 33年ぶり高値
(本文1段落目の「円高」を「円安」に訂正します)
Noriyuki Hirata
[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比678円54銭高の3万4441円72銭と大幅に3日続伸して取引を終えた。米ハイテク株高や円安(訂正)が追い風になった。取引時間中のバブル後高値を更新し、心理的節目の3万4000円も回復した。
日経平均は133円高で寄り付いた後も上げ幅を拡大し、前日に更新していたバブル後高値を上回り、大台に乗せた。一時775円高の3万4539円02銭に上昇した。取引時間中の高値は1990年3月以来、約33年10カ月ぶりの高水準で、終値では90年2月以来の高値だった。
3万4000円は昨年春先の株高以降、上抜けなかったレンジの上限でもあり「上抜けたことで買いに回った投資家もありそうだ」(国内証券のストラテジスト)という。断続的な先物の買いが指数を押し上げた。
ファーストリテイリングが大幅高となったほか、東京エレクトロンなど指数寄与度の高い銘柄の上昇が目立った。為替のドル/円が前日大引け時点から1円程度、円安となり、輸出関連株を中心に支援した。連続賃上げによるデフレ脱却や東証による企業改革の要請の効果、新NISA(少額投資非課税制度)マネーの流入への期待など、日本株固有の押し上げ要因を指摘する声もあった。
市場では「これまでのレンジを上抜け、レンジが切り上がった可能性がある」(水戸証券の酒井一チーフファンドマネージャー)との声があった。もっとも、直近の上昇はファンダメンタルズの変化より、需給主導の側面が強い印象だとして、この先は「右肩上がりは想定していない。決算を確認しながらの一進一退の中での上昇ではないか」(酒井氏)との見方が聞かれた。
TOPIXは1.3%高の2444.48ポイントで取引を終えた。終値ベースで90年2月以来の高値となった。東証プライム市場指数は前営業日比1.31%高の1257.81ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆0664億7100万円だった。東証33業種では、値上がりは精密機器やその他製品、医薬品など27業種で、値下がりは海運や石油・石炭製品、鉄鋼など6業種だった。
東京エレクトロンが堅調。ファーストリテイリングは大幅高だった。京セラや任天堂は昨年来高値を更新した。一方、富士通は軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.29%高の707.69ポイントと続伸した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1051銘柄(63%)、値下がりは537銘柄(32%)、変わらずは69銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 34441.72 +678.54 33896.33 33,885.74─3
4,539.02
TOPIX 2444.48 +31.39 2416.09 2,415.78─2,
450.53
プライム市場指数 1257.81 +16.21 1243.55 1,243.55─1,
260.88
スタンダード市場指数 1196.17 +3.25 1193.85 1,192.90─1,
197.33
グロース市場指数 895.38 +1.06 893.52 889.43─899.
10
グロース250指数 707.69 +2.05 704.78 701.46─710.
66
東証出来高(万株) 156222 東証売買代金(億円 40664.71
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