• 2024/01/09 掲載

日銀版需給ギャップ、23年7―9月期は-0.37% 14四半期連続マイナス

ロイター

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Takahiko Wada

[東京 9日 ロイター] - 日銀は9日、2023年7―9月期の需給ギャップの試算値がマイナス0.37%になったと発表した。4―6月期のマイナス0.15%からマイナス幅が拡大した。マイナスとなるのは14四半期連続。

内訳は、資本投入ギャップがマイナス0.53%で15四半期連続のマイナス。生産が横ばい圏で推移し、設備の稼働率が上がらない状況が続いている。半面で、労働投入ギャップはプラス0.16%。労働需給の引き締まりで3四半期連続のプラスとなった。

需給ギャップは、日本経済の潜在的な供給力と実際の需要の差。国内総生産(GDP)から推計する内閣府に対し、日銀は生産設備の稼働率や失業率・労働参加率などから試算している。

日銀は需給ギャップについて、今年度半ばごろにはプラスに転じ、その後は徐々にペースを鈍化させつつもプラス幅の緩やかな拡大が続くとの見通しを示している。

(和田崇彦)

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