- 2024/01/08 掲載
米追加利上げ排除すべきでない、金融環境に緩み=ダラス連銀総裁
[6日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のローガン総裁は6日、最近の長期債利回り低下がインフレ再燃につながらないよう、連邦準備理事会(FRB)による利上げ再開が必要になる可能性があるとの見方を示した。
テキサス州で開催されたイベントで「十分に制約的な金融環境を維持しなければ、インフレ率が再び上昇し、これまでに遂げた進展が後戻りするリスクがある」と指摘。「ここ数カ月の金融環境緩和を踏まえると、追加利上げの可能性はまだ議題から外すべきでない」と述べた。
FRBによる一連の利上げの効果はほとんど過去のものになったとし、最近の米10年債利回り低下を受けて需要が上向き、インフレ抑制の進展が巻き戻される可能性があると警告。
「制約的な金融環境は需要を供給と一致させ、インフレ期待を十分に安定させる上で重要な役割を果たしてきた」とし、「十分に制約的な金融条件を維持しなければ物価安定維持を期待できない」と述べた。
一方、FRBのバランスシート縮小ペース鈍化を検討し始める時期との見方を示唆。「資産圧縮ペース鈍化を巡る決定の指針となるパラメーターの検討が適切だ」とした上で、翌日物リバースレポの残高が低水準に近づくに伴い、ペースを鈍化させるべきだと述べた。
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