- 2024/01/04 掲載
午後3時のドルは2週間ぶり高値143円後半、米金利に追随
[東京 4日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤からドル高/円安の143円後半で取引されている。米金利の上昇を受けて2週間ぶり高値圏で底堅い展開となった。
正月連休明けの東京市場は、ドル堅調地合いとなった。3日海外市場で一時4%台へ上昇した米10年債利回りが、4日アジア時間も3.9%台と高水準で取引されたことが支えとなった。
ドルは午後3時前に一時143.90円まで上昇し、昨年12月20日以来の高値を更新した。市場では「昨年末にかけてドルは持ち高調整的に売られたため、その反動の買い戻しも出ているようだ」(FX会社)との声も聞かれた。
年始の米金利上昇の一因として、米国で大手企業の起債が相次いでいることを挙げる見方があった。米社債市場では2日、16社が総額290億ドル超の社債を発行した。今年1月第1週は、例年を上回る規模の社債発行が予定されているという。
1日に発生した能登半島地震を受けて、日銀がマイナス金利の解除を1月会合で実施する可能性が後退したとして、円安につながったとの指摘もあった。だが、日本のオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場に目立った動きはなかった。
バークレイズ証券チーフ為替ストラテジストの門田真一郎氏は、影響について「現時点では、市場の見方が大きく変わるような状況には至っておらず、(日銀のマイナス金利解除は)4月との予想も変えていない」と話している。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 143.77/143.79 1.0925/1.0929 157.09/157.13
午前9時現在 142.99/143.00 1.0924/1.0928 156.24/156.25
NY午後5時 143.29/143.30 1.0921/1.0922 156.47/156.53
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