- 2024/01/04 掲載
中国不動産市場、23年は国有企業が販売・土地取得で上位独占
債務危機に陥る民間企業が増える中、23年の住宅販売トップ6社は全て国有か国営のデベロッパーとなった。保利発展、万科企業、中国海外発展が上位を占めた。
22年に首位だった中国最大の民間デベロッパー、碧桂園(カントリー・ガーデン)は7位に転落。売上高が53%落ち込んだ。同社は昨年10月に110億ドルのドル建て債でデフォルト(債務不履行)となった。
借り入れで債務不履行がなく、財務が健全とみられる主要民間デベロッパーの龍湖集団は、売上高が15%減少したものの、9位の座を維持した。
上位100社の総売上高は前年比17.3%減の6兆3000億元(8837億ドル)だった。企業がコスト削減に注力したほか、積極的な事業拡大よりも安定的な成長を優先した。
上位100社の土地取得総額は1.7%増の1兆3000億元。資金調達力と販売力の強さから89%を国有デベロッパーが占めた。
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