- 2024/01/04 掲載
海外保険事業、利益800億円へ=27年度までに、買収も検討―明治安田生命社長
明治安田生命保険の永島英器社長は3日までにインタビューに応じ、2027年度までに海外保険事業だけで本業のもうけを示す基礎利益で800億円を目指す考えを明らかにした。基礎利益は保険料収入や保険金支払いなどの保険関係収支と、利息・配当金収入といった運用関係収支で構成される。永島氏は海外事業の収益拡大に向けて、海外生保のМ&A(合併・買収)を検討していると強調。「北米やヨーロッパの会社を中心に(買収を)考えたい」とした。
明治安田生命は16年、官公庁や教職員向けの団体保険分野に強い米中堅生保スタンコープ・ファイナンシャル・グループを約6200億円で買収した。以降、海外事業は好調で、21年度の基礎利益は359億円、22年度は511億円を計上。利益に占める海外事業の割合は15%程度まで高まっている。永島氏は「海外事業は軌道に乗っている」として、人材を含めたさらなる海外投資に意欲を見せた。
明治安田生命は1月、生保会社の役割を超えることをテーマに会社のブランド名を「明治安田生命」から「明治安田」に変更する。ヘルスケア事業や地域活性化に力を入れているためで、永島氏は「健康や地域といった社会的価値を大事にするブランドイメージを出したい」とその狙いを説明した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに応じる明治安田生命保険の永島英器社長=2023年12月14日、東京都千代田区
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