• 2024/01/03 掲載

NY市場サマリー(2日)ナスダック・S&P下落、ドル・利回り上昇

ロイター

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<為替> ドルが上昇した。米10年債利回り上昇が追い風となった。米連邦準備理事会(FRB)の今後の動向を見極めようと、週内に発表される米雇用関連指標や12月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨などに注目が集まる。欧州インフレ指標も発表される。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.799%上昇し、1日としては昨年10月以来の大幅な伸びを記録する勢い。2023年は2%下落していた。

CMEのフェッドウォッチによると、市場はFRBが3月に利下げを開始する確率を約79%織り込んでいる。

ユーロ/ドルは0.91%安の1.0944ドル。

S&Pグローバルがまとめたユーロ圏の12月のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)は好不況の分かれ目である50を18カ月連続で下回った。

ポンド/ドルは0.82%安の1.2619ドル。

円は対ドルで0.75%下落し、1ドル=141.94円。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.3%上昇。米規制当局が現物ビットコイン上場投資信託(ETF)を近く承認するとの楽観的な見方に支援され、一時、22年4月以来初めて4万5000ドルを上回った。

<債券>  市場が見込む米連邦準備理事会(FRB)の今年の利下げ幅の見通しがやや縮小したことを受け、国債利回りが上昇した。

現在、市場が見込む今年の利下げ幅の予想は1.5%ポイント。先週時点では1.6%ポイントを超えると予想されていた。

10年債利回りは8.3ベーシスポイント(bp)上昇の3.943%。昨年12月に付けた6カ月ぶり低水準から約15bp上昇している。

30年債利回りは6.5bp上昇の4.083%。

2年債利回りは8.5bp上昇の4.335%。

FRBが予想通りに3月に利下げに着手するか見極めようと、市場は5日に発表される12月の雇用統計に注目。FRBが3日に公表する昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨も注目されている。

<株式> ナスダック総合とS&P総合500種が下落して終了した。バークレイズによる投資判断引き下げを受けアップルが売られたことに加え、国債利回りの上昇を反映し他の大型ハイテク株が下げたことが重しになった。

アップルは3.6%安の185.64ドルで取引を終了。バークレイズは、24年のiPhoneなどアップル製品への需要低迷に懸念を示し、投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウエート」に引き下げ、12カ月の目標株価を1ドル引き下げ160ドルとした。

売りは他の大型ハイテク株にも広がり、半導体大手エヌビディア、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトは1.4─2.7%下落した。

この日は債券市場で米国債利回りが上昇し、10年債利回りは一時4.000%台に乗せた。こうした国債利回りの動きはFRBによる今年の利下げ観測を反映したものだが、株式市場ではハイテク株を中心とする成長株に対する重しになった。

個別銘柄では、ボーイングが3.4%安。ゴールドマン・サックスがコンビクション・リストから除外した。

電気自動車(EV)大手のテスラは2023年第4・四半期の納入台数が予想を上回り、過去最高を更新したと発表。ただ株価は横ばいで終了した。

暗号資産(仮想通貨)ビットコインが2日の取引で2022年4月以来初めて4万5000ドルを上回ったことを受け、マイクロストラテジーなどの暗号資産関連銘柄が上昇した。

<金先物> 米利下げ観測を背景とした買いに支えられ、3営業日ぶりに反発した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前営業日(昨年12月29日)比1.60ドル(0.08%)高の1オンス=2073.40ドル。

相場は早朝、一時2080ドル台に浮上。米長期金利の指標とされる10年債利回りが再び3.9%台に上昇したため、利子の付かない資産である金は利益確定の売りなどにいったんマイナス圏に下落したものの、あと小幅プラス圏を回復した。米連邦準備制度理事会(FRB)が早期利下げに踏み切るとの観測が引き続き、金の買いを後押ししている。一方で、この日は外国為替市場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建てで取引される商品に割高感が生じ、金の上値は抑えられた。

<米原油先物> 対ユーロでのドル高などを背景に売りが優勢となり、4営業日続落した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物は前営業日(昨年12月29日)清算値(終値に相当)比1.27ドル(1.77%)安の1バレル=70.38ドルだった。3月物は1.22ドル安の70.62ドル。

外国為替市場では、米長期金利の上昇に伴い、対ユーロでドル高が優勢の展開。ドル建てで取引される商品の割高感につながり、原油の売りが進んだ。

産油国が集まる紅海周辺の一段の治安悪化を受け、エネルギー供給不安が高まったことから、朝方は一時プラス圏を維持する場面もあった。ただ、今のところ産油国からの供給に与える影響は限定的との見方もあり相場が伸び悩むと、売り圧力が台頭してマイナス圏に転じた。

ドル/円 NY終値 141.98/141.99

始値 141.83

高値 142.21

安値 141.51

ユーロ/ドル NY終値 1.0947/1.0951

始値 1.0968

高値 1.0971

安値 1.0939

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 111*14.50 4.0826%

前営業日終値 112*21.00 4.0180%

10年債(指標銘柄) 17時05分 104*17.00 3.9406%

前営業日終値 105*06.50 3.8600%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*07.25 3.9220%

前営業日終値 99*20.50 3.8300%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*27.50 4.3242%

前営業日終値 100*00.00 4.2500%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 37715.04 +25.50 +0.07

前営業日終値 37689.54

ナスダック総合 14765.94 -245.41 -1.63

前営業日終値 15011.35

S&P総合500種 4742.83 -27.00 -0.57

前営業日終値 4769.83

COMEX金 2月限 2073.4 +1.6

前営業日終値 2071.8

COMEX銀 3月限 2395.3 ‐13.3

前営業日終値 2408.6

北海ブレント 3月限 75.89 ‐1.15

前営業日終値 77.04

米WTI先物 2月限 70.38 ‐1.27

前営業日終値 71.65

CRB商品指数 262.6309 ‐1.1945

前営業日終値 263.8254

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