- 2023/09/28 掲載
英財政赤字、27年度までに政府予測超す公算大=シンクタンク
[ロンドン 28日 ロイター] - 英シンクタンクの財政研究所(IFS)は28日、2027/28年度の公的部門借り入れ額が9割の確率で英政府の予算責任局(OBR)の予測を上回るとの試算を示した。
OBRは3月に400億ポンド(490億ドル)という予測を示したが、対国内総生産(GDP)比率はOBRが予想した1.7%に対し、3.1%になるとした。
22/23年度の借り入れ実績は1280億ポンド、GDP比率は5.1%だった。ロシアのウクライナ侵攻後に家計や企業の暖房コストが上昇したことを受け、政府が打ち出したエネルギー関連の補助金で歳出がかさんだ。
IFSのエコノミスト、イザベル・ストックトン氏は「過去の事例は財務相が経済ショックに対称的対応を行っていないことを示している。これは公式な借り入れ予測の正確性、ひいては財政の持続性に重大なリスクになる」と指摘した。
春季と秋季の財政報告を一本化して新たな税制・歳出措置を制限することが解決策になり得るとした。
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