- 2023/09/19 掲載
米経済に下降の兆候なし、政府機関閉鎖は失速リスク=財務長官
[ワシントン 18日 ロイター] - イエレン米財務長官は18日、米経済が下降している兆候は見られないとしながらも、議会が政府の運営を維持するための法案を通過させられなければ、経済が失速するリスクがあると警告した。
イエレン長官はCNBCに対し、米国の労働市場は引き続き堅調でインフレ率も低下しているとし「米経済の下降リスクの兆候は出ていない」と述べた。
その上で「政府機関閉鎖の理由は全くない」とし、経済を失速させかねない状況を作り出すのは望ましくないとの考えを示した。
全米自動車労組(UAW)が米3大自動車メーカー(ビッグ3)の3工場で「史上初」の一斉ストライキに入ったことについては、その影響を測るのは時期尚早とし、ストライキが続けられる期間や影響を受ける主体によって左右されるとした。
その上でバイデン大統領の労使交渉へのコミットメントを強調。自動車業界が好調だったため、労働者側も同様に恩恵を享受することを保証するとした。
また労働市場は引き続き堅調だが、「かつてほど熱くはなく」落ち着き始めているとし、こうした状況はインフレ率の2%目標達成を踏まえると重要とした。
一方、FRBの利上げが住宅市場に影響を及ぼし始めているものの、個人消費は依然として「極めて堅調」とした。
ガソリン価格の最近の高騰についてはバイデン政権が注視しており、バイデン大統領は米国民にとって手頃な価格を維持することにコミットしているとした。
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR