海外勢の元建て債保有、8月は2カ月連続減　利回り差拡大で

［上海　１５日　ロイター］ - 中国人民銀行（中央銀行）が１５日公表したデータによると、海外投資家は８月に人民元建て債券の保有を減らした。中国経済の低迷や米国などとの利回り格差の拡大が背景。

中国銀行間市場で取引される人民元建て債券の海外勢保有高は８月末時点で３兆１８００億元（４３７０億５０００万ドル）。前月の３兆２４００億元から減少した。

海外勢の保有高は銀行間市場全体の２．５％を占める。５月と６月は増加していたが、７月以降２カ月連続で減少している。

人民元は新型コロナウイルス後の中国経済の回復の遅れや他国との利回り格差の拡大を背景に２月以降、下落が続いている。