- 2023/09/14 掲載
独ハンブルク港運営会社、MSCが株式取得提案 実業家も検討
[ベルリン 13日 ロイター] - スイスの海運大手MSCはこのほど、ドイツのハンブルク港を運営する港湾物流会社HHLAの株式の約半分を約13億ユーロ(14億ドル)で取得することを提案した。
提案では、MSCはHHLAの上場されたクラスA株の全株を1株当たり16.75ユーロで買い取る。取得価格はHHLAの12日終値の11.54ユーロを大きく上回る。
ロイターの推計では、MSCが提案通りに株式の取得を完了すれば、HHLA株の49.9%を約12億6000万ドルで取得することになる。その場合、ハンブルク市のHHLA株保有比率は、非上場のS株を通じて50.1%となる。同市は現在、HHLAのA株の69%、S株の全てを保有している。
HHLAは、経営陣がMSCの提案を検討すると発表した。
一方、ドイツの実業家クラウス・ミヒャエル・キューネ氏は13日、MSCに対抗する提案を検討すると表明。これを受けてHHLA株は急騰した。
キューネ氏はロイターに電子メールで「公開買い付けも検証しているが、株式の非公開化についてハンブルク市と合意する方が好ましい」と説明した。
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