- 2023/09/14 掲載
米シティグループ、簡素化と人員削減に向け組織再編
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米金融大手シティグループのジェーン・フレイザー最高経営責任者(CEO)は、幹部の体制を大幅に変える組織再編を発表した。組織の簡素化とさらなる人員削減が狙いで、フレイザー氏の直接的な監督権限が強化される。
フレイザー氏とマーク・メイソン最高財務責任者(CFO)は米ニューヨークで13日午前10時半から開催した投資家を集めた会議で説明。フレイザー氏は声明で「株主への約束を果たすため、大胆な決断を下している」とし、今回の組織再編で「銀行全体の不要な複雑さが解消される」として事業の立て直しに向けた中期目標の達成に貢献するとの見方を示した。
シティグループの5つの部門の責任者はフレイザー氏の直属となる。それぞれの責任者はサービス部門がシャミール・カリク氏、マーケット部門がアンドリュー・モートン氏、投資とコーポレート・バンキング部門が暫定的にピーター・バベジ氏、米コンシューマー・バンキング部門がゴンサロ・ルケッティ氏、富裕層の資産を運用するウェルス部門が今月中に入社するアンディ・シーグ氏となる。
組織再編に伴って人員削減が予想されるものの、関係筋によるとシティグループは削減されるポスト数や業績への影響については見積もっていない。退職者への支給に伴うコストは2023年第4・四半期決算で計上する見込み。
フレイザー氏は従業員に対するメモで、今回の組織再編は「従業員の役割の変更や退職につながる」と説明した。
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