- 2023/09/13 掲載
午前の日経平均は反落、米株安で CPI控え様子見強い
[東京 13日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比100円48銭安の3万2675円89銭と反落した。前日の米国市場では、原油高によってインフレ懸念が高まり主要3指数が下落して取引を終えており、東京市場でも売りが優勢となった。ただ、米消費者物価指数(CPI)の発表を控え値動きは限定的だった。
日経平均は34円安でスタートし、その後は前日終値を挟んで小幅な値動きにとどまった。前日の米ハイテク株安を背景に半導体関連株がさえなかったが、原油高を背景にしたエネルギー株への買いが下値を支えた。
立花証券の鎌田重俊企業調査部部長は「米CPIを通過し、あすの株式市場が上下どちらかに振れたとしても、来週には連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀会合があるので動きづらい状況はしばらく続くのではないか」とみている。後場も様子見は強いものの、9月末を控えた配当狙いの買いや銀行などバリュー株(割安株)への物色が支えになるのではないかという。
TOPIXは0.20%安の2375.13ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7736億5300万円だった。東証33業種では、値上がりはゴム製品や保険、海運など13業種で、値下がりは精密機器や電気機器、建設など18業種だった。輸送用機器やその他 金融は変わらずだった。
個別では、通期見通しを下方修正した三井ハイテックが16.2%安と急落した。ソフトバンクグループやアドバンテストなどハイテク、半導体関連株はさえなかった。原油高を背景に出光興産は2.3%高と堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループは2.5%高としっかりだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが582銘柄(31%)、値下がりは1196銘柄(65%)、変わらずは57銘柄(3%)だった。
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