- 2023/09/07 掲載
前場の日経平均は小反落、高値警戒で利益確定売り優勢
Noriyuki Hirata
[東京 7日 ロイター] -
前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比36円20銭安の3万3204円82銭と小幅に反落した。前日の米国市場が株安となり、8連騰を経た日経平均は高値警戒感から利益確定売りが優勢となった。一方、海外勢の買いへの思惑は根強く、下げ幅は限定的で、一時プラスに転じる場面もあった。
日経平均は122円安で寄り付いた。徐々に下げ幅を縮めて短時間で一時プラスに転じたが、中国株が軟調に推移する中、再びマイナスに沈んだ。市場では「底堅さに期待する投資家がいる一方、8連騰後の反動を警戒する投資家もいて、思惑が交錯している」(大和証券の壁谷洋和チーフ・グローバル・ストラテジスト)との声が聞かれた。
一方、バリュー株の優位が目立った。TOPIXグロース指数の0.33%安に対し、同バリュー指数は0.41%高。「半期末を控え、高配当銘柄を物色する流れが続いているようだ」(壁谷氏)との見方もある。
TOPIXは0.06%高の2393.95ポイントと続伸で午前の取引を終了。バブル後高値を連日で更新した。東証プライム市場の売買代金は1兆7799億4500万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業や建設、パルプ・紙など20業種で、値下がりは精密機器や電気機器、鉄鋼など13業種だった。 H2Aロケット47号機の打ち上げが成功した三菱重工業は年初来高値を更新。日本電信電話、伊藤忠商事は堅調だった。一方、米国市場でアップル株が下落し、関連株と目される村田製作所は軟調だった。ニデック、アドバンテストはさえない。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが832銘柄(45%)、値下がりは926銘柄(50%)、変わらずは75銘柄(4%)だった。
*体裁を整えて、再送します。
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