- 2023/09/07 掲載
米クローガーとアルバートソンズ、400余りの店舗を20億ドルで売却へ
[6日 ロイター] - 米スーパーマーケット大手のクローガーとアルバートソンズ・カンパニーズは、400余りの店舗をC&Sホールセール・グローサーズに約20億ドルで売却する方針だ。これにより、クローガーがアルバートソンズを245億ドルで買収する計画が米規制当局に承認されると期待している。事情に詳しい関係者が明らかにした。
店舗が売却されれば、卸売業中心のC&Sは店舗網を大きく拡大できる。C&Sは現在、「グランド・ユニオン」と「ピグリー・ウィグリー」のブランドで約24店舗を展開している。
関係者の話では、ソフトバンクグループ(SBG)が店舗売却計画の一部に対する金融支援についてC&Sと協議している。
SBGはハイテク関連の企業買収に関与することが多いが、C&Sのリック・コーエン会長と結び付きがある。SBGは倉庫自動化を手がける米シンボティックと合弁会社を設立するが、シンボティックの最高経営責任者(CEO)をコーエン氏が務めているためだ。
クローガーとアルバートソンズが売却する店舗は、太平洋沿岸北西部と山岳地帯の州が中心で、カリフォルニア、テキサス、イリノイの各州や東海岸の一部店舗も含まれるという。
売却へ向けた交渉は、早ければ今週中にとりまとめられる。ただ、クローガーとアルバートソンズが統合すれば小売価格を大きく支配するようになるとの当局の懸念が、店舗売却により和らぐかどうかは、依然として不透明だ。
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