- 2023/09/06 掲載
中南米・カリブの24年GDPは1.5%増に、低迷続く=国連委
ECLACは小幅な成長になる理由として、インフレ継続や高金利水準が低下するペースの鈍さを挙げた。
調査では「24年の予想は、この地域のモメンタムが今後も弱いことを示唆している。世界のGDPも貿易も伸びが歴史的平均を大きく下回っており、好ましくない国際環境が続くと予想される」と分析した。
今年の経済成長率見通しも、マクロ経済環境の複雑さを理由に1.7%と予想。前回の1.2%予想から改善したものの、昨年実績の3.8%は大きく下回る水準。
さらに「インフレは減速しているが新型コロナウイルス禍前の水準を上回っているほか、各中銀が設定している上限を超えている。これは、年内は金利水準が比較的高くなることを示している」と指摘し、「(経済成長低迷が)続くと予想される」とした。
今年と来年の国別の伸び率予想は、ブラジルが2.5%と1.4%、メキシコが2.9%と1.8%。
一方、チリとアルゼンチンは、今年の成長率がそれぞれ0.3%と3.0%のマイナス成長になる見込みという。来年は、チリが1.8%のプラス成長、アルゼンチンは1.6%のマイナス成長になる見通し。
ペルーは今年が1.3%、来年が2.5%のプラス成長。コロンビアは同1.2%と1.9%のプラス成長が見込まれている。
ECLACはまた、今年と来年の成長低迷が「雇用の伸び鈍化」につながると予想。今年の伸び率は1.9%、来年は1.1%との予想を示した。
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