- 2023/09/06 掲載
ファンド業界団体 規制強化案を批判 「根本的に欠陥」
[ロンドン 5日 ロイター] - 金融安定理事会(FSB)と証券監督者国際機構(IOSCO)が提案したオープンエンド型投資ファンドの規制強化を巡り、ファンド業界団体が5日、強化案には「根本的な欠陥」があり、投資家のコストを押し上げると批判する声明を発表した。
FSBとIOSCOは、資産の流動性を反映させるためファンドを3つのカテゴリーに分類し、それぞれに特定の償還条件を設けることを提案している。金融市場がショックに見舞われた場合の耐性を強化するのが狙い。
この提案について欧州投信資産運用協会(EFAMA)は5日の声明で「われわれの見解では、この枠組みは流動性リスク管理に不必要な複雑さを加えるものであり、最終投資家のコストを重くし、メリットはほとんどない」と主張。ブローカーディーラーや保険会社、年金基金など他の重要な市場参加者が対象から漏れているとも指摘した。
また英国投資協会(IA)は、FSBはファンドが保有する資産の流動性を評価する際に、より包括的な視点を持つべきだとする声明を発表。3つのカテゴリーを設ける仕組みも明確性を欠いており、IAが求める強固な枠組みを提供できないと訴えた。
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