- 2023/09/06 掲載
米ワーナー、通期利益予想を下方修正 ハリウッドのストで
米国では約63年ぶりに米俳優組合(SAG─AFTRA)と全米脚本家組合(WGA)が同時にストを続けており、映画製作が止まってカリフォルニア州の経済に数十億ドルの損失をもたらしている。ワーナー・ブラザースはこれまで、ストが9月上旬までに解決するとの前提で23年通年の業績・財務の見通しを示していた。
ワーナー・ブラザースの株価は5日の寄り付き前の時間外取引で前週末終値比1%弱下落した。
俳優のストによって、レッドカーペットやトークショーに登場する有名人が不在になる中、映画会社は映画の公開スケジュールを調整する必要に迫られている。
ワーナー・ブラザースは8月、SF映画「DUNE/デューン砂の惑星」の続編の公開を予定していた今年11月から来年3月へ延期すると発表した。
映画公開の遅れは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの業績回復を目指しているAMCエンターテインメント・ホールディングス、シネプレックス・グループ、シネマーク・ホールディングスなどの映画館チェーンにも打撃を与えている。
DUNEは23年終盤の公開予定作品で最も期待されていた作品の1つだった。
ワーナー・ブラザースはデビッド・ザスラブ最高経営責任者(CEO)が今月6日の投資家を集めた会議に参加し、ストの影響などについて話す予定だと明らかにした。
同社は23年通期のフリーキャッシュフロー予想を最低50億ドルに引き上げている。映画「バービー」の好調などで第3・四半期だけでも17億ドルを超える見通し。
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