- 2023/09/06 掲載
英アーム、米IPOで時価総額520億ドル超目指す
[5日 ロイター] - ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームは5日、米ナスダック市場での新規株式公開(IPO)で、公開価格を米国預託株式(ADS)1株当たり47━51ドルに設定すると発表した。時価総額520億ドル超を目指し、米市場で今年最大の上場案件となる見通し。
規制当局への提出文書によると、ソフトバンクはアームのADS9550万株を売り出す。調達額は最大48億7000万ドル。
ソフトバンクはIPO完了後、アームの普通株式90.6%を保有する見込み。IPO関連の収益は一切受け取らず、連結業績もしくは財政状態に重要な影響を及ぼすことはないという認識を示した。
アームの主要顧客であるアップルやエヌビディア、アルファベット、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、インテル、韓国サムスン電子などがアーム株の取得を検討しているもよう。
アームによると、IPOに合わせ売り出される計7億3500万ドル相当のADSについて、「コーナーストーン投資家」が購入に関心を示しているという。
英ファンドマネージャー、アバディーンのポートフォリオマネージャー、ジェイミー・ミルズ・オブライエン氏は、ソフトバンクが目指す時価総額は「当初議論されたよりも納得できる」と指摘。さらにソフトバンクが「中国と米国のテクノロジー戦争による一段の影響に加え、中国事業との関係をどのように対処するか注視している」と述べた。
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