ムーディーズ、米格付け見通し変更も　交渉担当者の発言次第で

[ニューヨーク ２４日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズは、米国が期日通り債務の支払いを続けると想定しているもののの、債務上限協議を行っている議員の公的な発言が格付け見通しの評価変更につながる可能性があるという見方を示した。

シニアバイスプレジデントのウィリアム・フォスター氏はロイターに対し、議員らが最終的に債務上限引き上げで合意すると見込んでいるものの、交渉が長引き、一時的な解決策に落ち着く可能性に備えていると語った。

さらに、協議中に双方もしくは交渉担当者が債務不履行（デフォルト）を想定していると公的に示唆すれば、ムーディーズは格付け見通しを安定的からネガティブに変更し、デフォルト発生前に行動する可能性があるとした。

ムーディーズの米国の信用格付けは最高位の「Ａａａ」で、見通しは安定的。

フィッチも「ＡＡＡ」、Ｓ＆Ｐグローバルは２番目に高い「ＡＡプラス」。