- 2023/05/24 掲載
午前の日経平均は続落、過熱感を警戒し利益確定売り優勢
日経平均は229円安で寄り付いた後、徐々に水準を切り下げ、一時360円安の3万0597円13銭に下落した。テクニカル面から過熱感が警戒された。市場では「海外勢が日本株のパフォーマンスに注目して買われてきたが、3万円を上抜けてからはオーバーシュート気味」(三木証券の北沢淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれる。
下値では買い遅れた投資家による押し目買いが観測された一方、米国でくすぶる債務上限問題が目先の波乱要因になりかねないと警戒する声は根強い。「マクロ経済環境を含め、相場全体で上値を追うほどの材料は見当たらない。再び、米利上げの経済影響を見極める局面になっていくのではないか」(北沢氏)との見方もある。
黒字予想が好感された中国電力が年初来高値を更新し、電力株が連れ高となった。原油高を受けて鉱業も高かった。一方、空運や陸運、小売など経済再開(リオープン)、インバウンド関連は弱かった。
TOPIXは0.54%安の2149.76ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆5461億7300万円だった。東証33業種では、値上がりは電気・ガスや鉱業、石油・石炭製品など8業種で、値下がりは空運やサービス、陸運など25業種だった。
日経平均への寄与度の大きいファーストリテイリングやソフトバンクグループ、東京エレクトロンが軟調。3銘柄で130円程度、指数を押し下げた。一方、前日の大引け時に急落したトヨタ自動車は一時5%超高となり、急落前の水準を取り戻した。みずほFGやファナックは堅調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが622銘柄(33%)、値下がりは1111銘柄(60%)、変わらずは101銘柄(5%)だった。
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