NRI、フィリピン企業と提携　東南アジア地域のITサービス強化

　NRI APACは、N-PAX社の株式の10％を取得。また、NRI APACからN-PAX社に非常勤取締役1名を派遣する。これらにより、両社の特徴や強みを生かした形で、顧客向けITサービスを強化し、両社の企業価値向上を図るという。

　2002年に設立されたN-PAX社は、フィリピンで企業向けにITサービスを行っており、自社開発した業務ソフトウェアの導入・保守や、システムインテグレーション・受託開発、アウトソーシングなどにより、近年業績を伸ばしている。基幹業務系ソフトウェア（ERP・人事・給与など）の開発・導入を、とりわけ得意にしている。

　NRIは、これまで培った東南アジア地域におけるITサービス事業の経験に加えて、N-PAX社との協力体制を築くことにより、日系企業のフィリピンおよび東南アジア進出拡大に伴って多様化する現地ニーズをとらえ、一層品質を高めたITサービスの提供を目指す。