- 2013/05/10 掲載
富士通、垂直統合型クラウド基盤「FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocks」
富士通の社内実践や実商談での仮想化、プライベートクラウド、パブリッククラウドなどのシステム構築やシステム運用で培った技術に基づき、サーバ、ストレージ、ネットワークの構成から運用設計・管理までを最適化した状態で顧客に提供する。

あらかじめ、サーバ、ストレージ、ネットワークを組み込み、仮想化を含む関連ソフトウェアのインストールから設定まで工場で実施してから出荷する。そのため、従来必要としていた専門要員による設置・導入作業・設定作業が不要になり、富士通の試算によれば初期導入に要するコストを最大で40%削減できるという。
また、リソース追加時の運用自動化機能や、物理・仮想・クラウド基盤全体のインフラシステム統合監視機能、SDN対応機能を実装することで、仮想サーバ配備・移動時のネットワーク設定が自動化でき、運用管理コストをトータルで最大約60%削減できるという。
具体的には、Webブラウザの管理コンソールで、サーバ、ストレージ、ネットワーク全体につき物理環境、仮想環境の両方を一元的に統合監視・管理する機能が備わっているほか、物理的なCPU・メモリ資源を有効利用するための仮想環境の配置、ソフトウェアの修正プログラムの適用やアップグレードに必要な処理をシステムが準備。
SDNに対応したICT 基盤アーキテクチャー「FUJITSU Intelligent Networking and Computing Architecture」に基づき、Web3階層モデルを含む業務システムに応じたシステムテンプレートに従って、仮想サーバ・仮想ストレージ・仮想ネットワークの自動配備・自動設定を行う機能、仮想サーバの追加・削除・移動に伴うネットワークの設定を自動化する機能などを備えた。
そのほか、富士通のパブリッククラウドサービス「FUJITSU Global Cloud Platform FGCP/S5」との連携でハイブリッドクラウド環境に拡張できる。
価格は990万円から。2013年6月中旬より出荷を開始する。
米IDCによれば、2016年にパブリッククラウドのワークロードデプロイの割合は12%、プライベートクラウドの割合は78%、仮想プライベートクラウドの割合が10%になるという試算を発表しており、今後パブリックとプライベートクラウドそれぞれに対応しつつ、仮想プライベートクラウドの機能を備えた製品の存在感が増していくとみられている。
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