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マイクロソフトが待望のWindows 8 をリリースし、タッチベースの操作性と新機能がメディアで大きく取り上げられました。Windows 8はWindows 7から比べると改善されているとはいえ、やはり脆弱性を抱えています。文書化されているものもありますが、まだ見つかっていない脆弱性もあります。一般ユーザーがセキュリティを確保し、安心してPCを利用できるように、「Windows 8を安全に利用するために知っておくべき8つの事実」を以下に挙げておきます。
1. 詐欺師はWindows 8のお祭りムードに乗じようとしている
「タダより高いものはない」といわれます。もしWindows 8を入手するためにあちこちのサイトを見て回り、値段を比べているのであれば、無償版の提供や大幅な値引きを騙る詐欺にだまされないように気をつけてください。詐欺師たちは一般ユーザー向けの新製品のリリースにつけ込み、オンラインでカモを探すのが常であり、Windows 8もその例外ではありません。
「Windows 8無償版提供!」などと謳っているリンクを見つけてしまうと、クリックしたくなる誘惑に駆られるかもしれません。こういったリンク先には、ウイルスやその他のマルウェアが仕込まれている可能性があることを忘れないでください。また、サイト自体が、クレジットカード番号などの個人情報を盗むことを目的とした詐欺サイトである場合もあります。
2. セキュアブートの限界
Windows 8の新機能であるセキュアブート(関連記事:
UEFIとは何か)は、起動時において、事前に承認されたアプリケーションだけを読み込む機能です。つまり、ユーザーが承認したアプリケーションしか読み込まれないということです。
しかし、セキュアブートにも限界があります。この機能はそもそも、デバイスをロックダウンして、Windows以外のシステム、オープンソースソフトウェア(フリーソフトなど)、マイクロソフトや認定サードパーティ以外によって作成されたアプリケーションを実行できないようにするものなのです。
3. マイクロソフトが承認していないアプリケーションの実行は危険です
最近ハッカーたちの間では、Adobe Acrobat ReaderやJavaなど、複数のデバイスで動くアプリケーションをターゲットにすることが通例になっています。せっかくマルウェアを作るのであれば、PC、Mac、スマートフォン、タブレットでも作動するようにして、同じ手間でなるべく大きな成果を上げたいと考えるは当然でしょう。よって、これは理にかなった流れであるといえます。
4.危険なダウンロードの警告は、必ずしも十分な対策にならない
スマートスキャンは、Windows 8で動くすべてのブラウザで使用でき、インターネットからのダウンロードファイルを自動的にチェックして、既知の悪意あるファイルやプログラムではないかどうか判断します。このチェックでは、ダウンロードの履歴や、そのファイルの人気度、評判も考慮されます。ダウンロードファイルの評価が低い場合、スマートスキャンは警告メッセージを出します。
この機能は役には立ちますが、必ずしもユーザーが警告メッセージに従うとは限りません。システムを無視して疑わしいファイルをダウンロードしてしまえば、スマートスキャンの効果はなくなります。また、スマートスキャンの対応がファイルやWebサイトのレピュテーションのみに限られており、Facebookなどのソーシャルネットワークに仕掛けられる独自のフィッシング詐欺はカバーされていないことにも注意すべきです。マカフィーではソーシャルメディアを使用して悪意ある素材を広めようとしているハッカーが急激に増えていることを確認しており、このことを理解しておくことは極めて重要です。
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