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電通総研の調査によれば、クラウドサービス利用者数は748万人、現在の市場規模は1,122億円となった。もっとも利用されているのは、ウイルス駆除サービスで、利用額は240.0億円だった。
電通総研は20日、15~59歳のクラウドサービス利用者に対して独自のアンケート調査を行い、利用者数と市場規模の推定値を算出した。その結果、クラウドサービス利用者数は748万人、現在の市場規模は1,122億円となった。
各サービスの内訳は、クラウド上にウイルス駆除ソフトウェアを置くことができる「ウイルス駆除サービス」が、利用額240.0億円となり最大となった。
次にOSをクラウド上にインストールできる「クラウドOS」が140.4億円と続いた。
また、広義のクラウドサービスであるストリーミング系の各サービスは「動画ストリーミング配信サービス」が138.8億円、「音楽ストリーミング配信サービス」が132.1億円となり、それぞれ100億円を超える規模となった。
文書や画像データなどをネット上にストレージできる「オンラインストレージ」は99.8億円となった。
電通総研によれば、有料サービスも利用する層が拡大しており、市場が拡大する兆しをみせているという。
クラウドサービス利用者数の推計方法
・総務省「平成23通信利用動向調査」の結果をもとにインターネット利用者数(9,462万人)から15~59歳における利用者数(6,989万人)を抽出。
・15~59歳におけるクラウドサービスの利用率(10.7%)から利用者数(748万人)を算出。
クラウドサービス市場規模の推計方法
・調査結果から判明した各サービスの1ヵ月の利用金額に12(ヵ月)を乗じ、それぞれのクラウドサービスの1年間の利用金額を算出。
・各クラウドサービスの1年間の利用金額に利用者数(748万人)を乗じて、各サービスの市場規模を推計した。
本調査におけるクラウドサービスの定義
・クラウドサービスとは、有料無料を問わず、いつでもどこでもデータやソフトウェアをストレージして、かつアクセスすることができるインターネットサービスのこと。登録すれば他のユーザーとも共有することができるのが特徴。
・本調査では、動画や楽曲などを配信するサービスもクラウドサービスに含んでいる。
調査の概要
・調査対象:クラウドサービスを利用する15~59歳の男女1,000人
・調査エリア:全国
・調査時期:2012年6月29日(金)~7月2日(月)
・調査手法:インターネット調査
・調査実施機関:ビデオリサーチ
■本調査で対象としたクラウドサービス
[1]ウイルス駆除サービス…PC等にインストールすることなく、必要に応じてサーバーからデータをダウンロードし、ウイルスを駆除してくれる。
[2]クラウドOS…クラウド上でOSを再現することで、どこでも同じ環境で作業可能となる。
[3]動画ストリーミング配信サービス…動画をインターネット上で視聴することができる。
[4]音楽ストリーミング配信サービス…音楽やラジオなどをインターネット上で聴取することができる。
[5]オンラインストレージ…データをインターネット上のサーバーに保存できる。
[6]ドキュメント共有サービス…文書などを他の人と共同で編集できる。
[7]動画共有サービス…動画をインターネット上のサーバーにアップロードし、保存・共有をすることができる。
[8]スケジュール管理サービス…スケジュールをインターネット上のサーバーで保存・管理したり、教えてくれたりする。
[9]静止画共有サービス…写真をインターネット上のサーバーにアップロードし、保存・共有ができる。
[10]メールサービス…ポータルサイトなどで提供される、独自ドメインなどを作ることができるメールサービス。
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