日本IBM、買収したコグノスのBI製品を提供、中堅企業向けに300万円程度から

　IBMが2009年4～5月に実施した中堅企業を対象にした調査「Inside the Midmarket: A 2009 Perspective（中堅企業の展望：2009年版）」によれば、回答企業の75％が、膨大な量の情報から価値ある洞察を見出すことができる「情報管理」を最も重要なテクノロジー・ソリューションに挙げているという。その一方で「コスト/予算の不足」が課題になっているという。

　こうした調査をもとにIBMでは中堅分野のBI製品に注力。今回発表した「IBM Cognos Express V.9.0」では、中堅企業向けにレポーティングや分析などのBI機能と、計画立案や予算編成、予測作成などのプランニング機能を統合し、比較的安価なパッケージとして提供する。

　IBM Cognos Express V.9.0は、多種レポート作成や非定型データの検索を行う「IBM Cognos Express Reporter」、情報を分析しかつ得られた洞察を可視化する「IBM Cognos Express Advisor」、Excelのインターフェースで、計画・予算策定・予測を行う「IBM Cognos Express Xcelerator」の3つの機能モジュールから構成されている。

　価格は個別見積もりだが、「IBM Cognos Express Reporter」機能モジュールを選択し、利用ユーザーが20名、管理者1名の場合で330万円となる。