- 2008/12/10 掲載
静岡県立総合病院、共有ストレージ基盤構築とクラウド化を視野に地域医療支援を強化
今後、3病院は情報共有だけでなく、地域医療支援の体制強化を目的に、医療保険福祉サービス分野向けの公開鍵認証基盤を利用して、インターネット経由で閲覧可能なクラウドコンピューティングサービスへの発展を目指す。
同病院は、2006年に最新の画像診断装置や放射線治療機器を導入、全画像を電子保管できるように整備した。同病院は、地域医療機関と連携しているため、昨今、画像システムのデータ容量は20TB以上に増加、従来システムでは容量的に対応が困難になっていた。さらに来年4月の3病院の独立行政法人化も重なり、IT基盤統合を見据えたシステム構築が急務になっていたという。
このような背景のもと、公開調達仕様に基づく競争入札を経て、本年6月、EMCの中堅中小企業向けストレージ「EMC CLARiX CX3-40」、SAN環境でのリソース管理タスクを合理化・自動化するストレージ管理ソフトウェア「EMC ControlCenter」の導入を決定した。公開調達仕様の策定で重視した点は、運用管理者の負荷の軽減、拡張性、標準化に対応したインターフェースの相互接続性などの柔軟性だった。
EMCストレージの「CLARiX CX3」を導入し、SANを構築したことで、各サーバが必要なサービスレベルに合わせたI/O性能やRAID構成、容量などを配分できるようになり、院内全てのシステムを横断的にカバーできる統一された情報インフラが構築された。同システムでは、予測困難な急激で可用性の高いストレージ容量への要求に、最小限のコストで対応できる。また、EMC ControlCenterにより更なる運用コストの低減、ハードウェアの重複投資の防止も期待できるという。
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