- 2008/12/08 掲載
米サン、Adobe Flash・AIR、MS Silverlightに対抗のRIA技術「JavaFX」を発表
JavaFXでは、ブラウザからデスクトップにドラッグアンドドロップするだけで簡単にインストールできる「Drag-to-Install」機能が備わり、ブラウザで実行中のアプレットをデスクトップに持ってくることができるのだという。
JavaFXは、JavaFX DevelopmentEnvironment、JavaFX Production Suite、JavaFX Desktopの主要な3つのコンポーネントが含まれている。
JavaFX Development Environmentには、コンパイラとランタイムツール、グラフィックス、マルチメディア機能、Webサービス、リッチテキスト・ライブラリ、およびNetBeans Integrated Development Environment (IDE) 6.5が含まれる。さらに、NetBeansとEclipseの両IDEに向けたJavaFXプラグインも用意されている。また、JavaFXプラットフォーム向けモバイルアプリケーションを構築する開発者にプレビュー機能を提供するモバイルエミュレータも含まれるという。
JavaFX Production Suiteは、Webデザインの制作時間を短縮するツールやプラグインをセットにしたもの。メディアフォーマットをワンクリックで変換する機能が備わっているため、Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorなどのデザインアプリケーションで作成したグラフィック素材もJavaFXアプリケーションに容易に組み込むことができるという。また、開発者とグラフィックデザイナーとの間でメディア資産のやり取りが容易になるためコラボレーションの効率が高まるほか、プラットフォームやブラウザの種類を問わずアプリケーションに一貫したルックアンドフィールを持たせることができる。
JavaFX Desktopは、Java Platform Standard Edition (Java SE) 6 Update 10の主な新機能を活用している。ブラウザで実行中のアプレットを直接デスクトップにドラッグアンドドロップできる「Drag-to-Install」機能を持つ新しいJavaプラグインを採用し、インターネットアプリケーションやコンテンツを簡単にインストールできるようにした。
同様の技術を、アドビが「Adobe AIR」として、マイクロソフトが「Microsoft Silverlight」として提供している。Adobe AIRは、Java環境での開発を前提としており、Silverlightは.NET環境での開発を前提としている。サンによるJavaFXの発表により、Javaと.NETの開発者囲い込み競争はますます激化していくものとみられる。
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