アイログ、買収したLogicTool社の在庫管理ソリューションを日本市場へ投入

　ビジネスルール管理製品などを手がけるアイログは17日、製造業、流通・小売業、運輸・物流業を対象にした在庫管理ソリューション「ILOG Inventory Analyst 7.0」と「ILOG Product FlowOptimizer 7.0」の日本での展開を発表した。2007年にアイログが買収した米LogicTools社の製品となる。なお、アイログもIBMに買収されることが決まっている。

　今回発表の両製品は、在庫の最適化を行うことができる在庫管理ソリューション。ILOG Inventory Analyst 7.0は、既存のサプライチェーン全体の分析を行い、さまざまな要因による需要の変動幅に対応する在庫配置を決定する。さらに同じコストでもっとも納期の短縮が可能な在庫配置の決定を実施したり、各拠点での安全在庫とサイクル在庫の割合を決定する。ILOG Product FlowOptimizer 7.0は、サプライチェーン内のロジスティックと在庫にかかるコストの両者を分析、最適化する。これにより、製品ごとの最適な物流ルートが決定される。

　ある自動車部品メーカーでは、在庫回転率が従来の3.0から4.6へと飛躍的に上昇したという。ワールドワイドに展開する物流にかかるリスクを抑え、部分最適化にならない「戦略的な在庫の持ち方を決定できる」。