- 2008/10/16 掲載
欧州REACH対応などで、環境ITシステム関連市場が躍進
矢野経済研究所の調査によると、環境ITシステム市場は、先行する欧州で批准された化学物質に関する環境適応基準「REACH」などの影響で、2010年にかけて大幅に躍進するという。
2007年度の環境ITシステム用途分野別構成比は、REACHの影響もあって、「化学物質関連」が38%を占めて1位。これに、見える化などが叫ばれる「環境経営関連」が25%で2位、「廃棄物」が13%で3位と続いた。
環境ITシステム国内市場規模の金額、数量の推移を見ると、金額は実績ベースで2005年度の433億万円規模から2007年度は511億規模へ、数量は366件から537件へ拡大。2010年度予測では738億円、1,310件程度へ規模へ急拡大する見通し。
矢野経済研究所では、製造業のREACH対応を含めて「グリーン調達、MFCA(マテリアル・フロー・コスト会計)など、様々な対応が今後も厳格に求められる可能性があることを考えると環境IT システムの役割は増大する」と指摘。さらに、「環境IT システムをコストと認識する潜在ユーザーに対して、参入企業は、いかに戦略的に価値のあるものかを具体的に示すことが必要」と提言した。
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