日本のIT競争力、2位から12位に大きく後退--IT業界競争力、国別ランキングトップ60

　英国の調査会社Economist Intelligence Unit（EIU）は18日、IT業界の競争力について、全世界60ヶ国にランク付けを行い、その結果を発表した。調査によると、世界ランク1位は米国で変わらず。それに台湾、イギリス、スウェーデン、デンマークが続いた。日本は昨年の2位から大きく後退し12位。同じ東アジア地域の韓国も3位から8位に後退した。

　EIUでは、今回の調査結果について、大きく6つのポイントを指摘。1つは人への投資がミッションクリティカルであること。世界的に技術力を持った人々をどのように育成していくのかがポイントだという。2つめはアジアにおける強力な研究開発環境。台湾、韓国、日本が研究開発投資の積極性で上位を占めた。3つめはグローバリゼーションとインターネットが研究開発を“解放”したと指摘。人、技術、資本、良い教育環境が整っているシリコンバレーのような仕組みは今後もITイノベーションをもたらす源泉になるものの、インターネットによりITスキルの高い技術者は世界各地から必要とされることになっている。4つめは競争的なブロードバンド環境が強いIT部門を育てるのに役立つと指摘。5つめとして法環境は徐々に進展しているとし、最後は政府に課せられた期待の大きさについて言及している。

　調査の方法や結果はすべてPDFとして公開されており、EIUのサイトより無料でダウンロードできる。

Country	Score	2008 rank	2007 rank
USA	74.6	1	1
Taiwan	69.2	2	6
UK	67.2	3	4
Sweden	66	4	7
Denmark	65.2	5	8
Canada	64.4	6	9
Australia	64.1	7	5
South Korea	64.1	8	3
Singapore	63.4	9	11
Netherlands	62.7	10	12
Switzerland	62.3	11	10
Japan	62.2	12	2
Finland	61.5	13	13
Norway	59.7	14	14
Ireland	59.4	15	15
Israel	56.7	16	20
New Zealand	56.6	17	17
Austria	56.1	18	19
Germany	55.4	19	16
France	54.3	20	18
Hong Kong	54.1	21	21
Belgium	53.4	22	22
Spain	46.3	23	24
Estonia	45.7	24	25
Italy	45.6	25	23
Slovenia	45.5	26	27
Portugal	42.2	27	25
Hungary	40.6	28	28
Czech Rep	40.4	29	29
Chile	39.6	30	31
Slovakia	39.5	31	31
Poland	39	32	30
Greece	38.2	33	33
Latvia	38.1	34	34
Lithuania	37.1	35	35
Malaysia	34.2	36	36
South Africa	32.6	37	37
Turkey	32.4	38	39
Romania	32.3	39	40
Saudi Arabia	32.3	40	38
Croatia	31.6	41	--
Thailand	31.5	42	41
Brazil	31	43	43
Mexico	30.7	44	44
Bulgaria	30.2	45	42
Argentina	30.1	46	45
Philippines	29.8	47	47
India	28.9	48	46
Russia	27.7	49	48
China	27.6	50	49
Venezuela	25.7	51	52
Colombia	25.4	52	51
Egypt	25.3	53	55
Sri Lanka	24.9	54	50
Peru	24.8	55	54
Ecuador	24.5	56	53
Ukraine	24.3	57	56
Indonesia	23.1	58	57
Kazakhstan	22.9	59	58
Bangladesh	22.4	60	--
Vietnam	21.4	61	61
Pakistan	20.9	62	60
Azerbaijan	19.5	63	62
Nigeria	19	64	63
Algeria	18.5	65	59
Iran	16.5	66	64