- 2008/09/09 掲載
インテル、HDDの9倍の性能を持つSSDを発表、データセンター向けエンタープライズ版も
SSDは、消費電力が低く、軽量で耐衝撃性に優れる。またシステム全般の反応速度を高速化させるほか、起動時間やレジューム時間を短縮する特徴を持つ。さらに駆動部がないため、発熱が少なく、静粛性や信頼性も高い。次世代の大容量記憶装置として期待されている。
インテルの実施したテストによれば、多値セル技術に基づくNAND型フラッシュメモリを採用したインテルのX18-M/X25-M Mainstream SATA SSDは、読み込み速度は最大250MB/秒、書き込み速度は最大70MB/秒、また読み込み時の遅延時間は85マイクロ秒で、HDDに比べ9倍以上のストレージ・システム性能を記録したという。
ただし、現状ではHDDに比べて価格が高く、容量もそれほど大きいものが提供できない。インテルでは80GB版の提供を発表したが、今後第4四半期には160GB版が提供される予定。
さらに、3ヵ月後をめどにサーバーやストレージなどエンタープライズ製品向けにシングルセル技術のSSD製品「インテル X25-E Extreme SATA SSD」を発表する予定。本製品はIO性能の向上を念頭に置いた製品で、消費電力の低減、保守費用や冷却費用を低減し、データーセンターなどで単位面積当りの処理性能を最高50倍向上させるものとして導入を見込む。
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